「田中先輩…///」

「ごめん…だけど、本気だから…」


田中先輩は立ち上がると
ホテルに向かって歩こうとした。



一旦止まって、振り返った。


「夜…圭の部屋、確かめてみたら?」

「え?」

「あいつはさ…女に本気になんかなんないよ。もちろん彩子ちゃんにも。」


それは
彩子にとって
辛い言葉だった。


海辺はだんだん暗くなって…

彩子の影さえ
消していった…