イジワル王子に恋して

「彩子。」

田中先輩達と海の中でボールで遊んでいた彩子の腕を
いきなり掴んで砂浜にずんずんと歩いていく圭。


「圭くっ…」


彩子はよろつきながらも
圭に引きずられ、岩場の裏に連れていかれる。


「きゃっ…」

圭くんは岩に彩子を押し付けると
じっと彩子を目でなめ回す。


「な…なに///?」


彩子は何となく
体を両手で隠した。


「ん…///」


圭は彩子の腕をねじりあげると
そのまま体を寄せ、唇を押し付ける。


突然のkissに混乱する彩子。

大好きな圭の温もりと香りに
クラクラする。


「はぁ…///」


唇が離れると圭が
彩子をじっと見つめ、唇を親指で弾く。


「お前は俺のもんだからな。」


そうつぶやくと
岩場に座り込む彩子を残して、皆の所に戻っていった。