イジワル王子に恋して

「もう、知らないっ。」


彩子は
砂浜についても
せっかく着た水着に身を包んでも
何にもテンションが上がらなかった。


みっこは日焼け止めを忘れて、慌ててコンビニに買いに行った。


圭くんはすでに海で女子とたわむれている。


彩子はパーカーを羽織ったまま、
パラソルの下でいじけていた。


圭くんのバカ…


「あれ?彩子ちゃん?泳がないの?」


ん…
この人…