イジワル王子に恋して

「おい!彩子。」


いきなり背後に聞こえた圭くんの声に
彩子は慌てて、ベッドの掛け布団をひっくり返した。
下着は見事に
隠れた。

圭くんはみっこに
チラッと見ると彩子に視線を戻す。


「祐樹も連れてく事になったから。」

「え…ゆうちゃんも?」

「だから、ゆうちゃんって言うな気持ちわりぃ。」

ゆうちゃんは
圭くんの小学生の時からの親友。


あんまりガラはよくなくて
確かに
ゆうちゃんってキャラではない。


「だからお前も誰かよべ。ってかあんたでいい。」