イジワル王子に恋して

「だから…」


その瞬間
二人の前にでかい二人組が通り掛かった。


「おっ彩ちゃんじゃん。」
それは
圭くんとゆうちゃんだった。


「あ…け、圭くん///」


しどろもどろになる彩子。
ゆうちゃんは
そんな彩子をおもしろそうに見ている。


「彩。」

「はい///!」


圭くんは彩子に近づくと手首を掴んだ。


「クリーム。」


そういうと体をかがめ、顔を近づけた。


唇の端のきわどい所に唇を寄せると
ぺろっとクリームを舐めあげた。


「////!!」

「バカ。」


そう言うと
学食の方へいってしまった。

彩子はみっこに支えられながら
ベンチに腰かけた。


「圭先輩…やばいね///」

「圭くん…」

彩子はぽぉっと
とろけるような顔で空をみあげていた。