イジワル王子に恋して

「どうしたの?」


中庭で新発売のパンのパッケージをあける。


北海道ダブルクリームもっちりパン。

カスタードと生クリームがWイン。考えただけで美味しそう。


「だって…殺されそう。」
「…いなめないね。」


彩子はクリームパンを頬張った。

中から甘い濃厚なクリームが出てくる。これは当たりだ。


「だって…圭くんの取り巻き怖いんだもん。それにゆかちん達にも怒られそう…」

「ははっ。飢えてるからね。」

みっこは同じく新発売のカレーポテトサンドを食べている。


「でもさ〜圭先輩はそれでもいいの?」

「え?どういう事?」

(このニブチンが…)


彩子はクリームをたっぷり口の周りにつけて
首をかたむける。


みっこはため息をついた。