「凛、俺、運命の人は一生で一人、人生で一人だと思う。

 この人だって、思える人・・・。

 一生を捧げたいって思える人。


 そして、俺にとって運命の人は、

 凛、君だと思う。

 

 この先、凛以外、誰も好きになれない、愛せないんだ。」



「羽・流さん・・・。」


「最初、プロポーズすることで、凛を恐怖の闇から救いたかったんだ。



 ・・・でも今は、俺と凛の証がほしい。

 二人が愛して凛と過ごしたしるしがほしいんだ。





     愛してる・・・。」


「俺と結婚してください。」



「私でいいの?」

泣きじゃくりながら彼女がいう。


「君じゃなきゃ駄目なんだ。

 結婚しよう。」



「・・・。

 は・い。」


彼女はそう言って頷いた。



そして、手を上にかざしながら、嬉しそうに指輪を眺めていた。