俺があげたスノードロップに彼女は毎日欠かさず水をあげ続けた。
花を大切そうに扱うその姿が、やけに嬉しかった。

その日もいつもと同じように彼女が花に水をあげていた。



どこからか、メロディが流れてきた。

俺は一瞬夢かと思った・・・。


あの・・・、あの公園で聞いた声が聞こえてきたのだ。


「Amazing grace,

how sweet the sound.

That saved a wretch like me.

I once was lost,but now am found,

Was blind but now I see.」 



 俺は奇跡と運命を一度に信じたくなった。









・・・その声の先には凛がいた。