…きっと、この鮎川家の暑苦しさは由稀とリュークによって10℃ぐらいは上げられていると思う。 本当に滅多にないけど、たまに稜ちゃんと2人きりになった夏の日はいつもの5倍くらい涼しかったのを覚えてる。 「暑いし、めんどくさいからおそうめんでもいい?」 「ちーちゃんが作ってくれるならなんでも♪」 「はいはい」 「由稀だっさーっ!! 千夏ちゃんに軽くスルーされてんじゃーん!!」 「…そういうあんたもうるさいよ、リューク」 「リュークなんて怒られてるしー!!」