「く、苦し………」 「お前たち、いい加減にしろ。 千夏が苦しそうだろう」 リビングから出てきた稜ちゃんが由稀とリュークを剥がしてくれた。 「あ、ありがと…稜ちゃん」 「別に構わない。 …おかえり、千夏」 「ただいま、稜ちゃん」 やっぱり、落ち着くなぁ…。 昔からそうだけど。 稜ちゃんといると、すごく安心する。 「稜介だけずる~い!!」 「自分が千夏ちゃんにおかえりって言いたかっただけなんじゃないの~?」 「………うるさい」