家の前で瑠璃と別れて、玄関に入ると脱ぎ散らかした靴が二足と綺麗にきちっと並べられた靴が一足、目に入った。 「…もう帰ってきてたんだ」 その証拠がこの靴とリビングから聞こえる騒ぎ声。 …と、バタバタ聞こえるこっちに向かってくる足音。 「ちーちゃん!!」 「千夏ちゃん!!」 同時に出てきたのは、案の定由稀とリュークだった。 「ただいま」 「「おかえりー!!」」 「ぎゃぁぁあぁぁ!!!!!」 一気に抱きつくから、倒れそうになる。