ほわ~んとリュークに見とれながら、あっさり席を譲ってしまった。 「ありがとう」 「は…い………」 ───…バタン。 そんな音が聞こえた。 「………えぇぇぇえぇぇ!?」 「璃子ぉぉおぉぉ!!!!!!」 「大丈夫────っ!?」 …倒れてしまった。 これは今まで慶ちゃんと稜ちゃんと由稀しか起こしたことのない現象……… 「リューク、あんた………」 「これからもよろしくね、千夏ちゃん」 ───…もうため息すらも出ないのだった。