ふと瑠璃を見てみると、顔を真っ赤にして言葉すら出ないようだった。 「簡単に自己紹介してくれるかな?」 「分かりました」 リュークが慶ちゃんから…いや、夏川くんが鮎川先生からチョークを受け取って黒板に名前を書き始めた。 「夏川李悠紅と言います」 静かに夏川くんが自己紹介すると、また女の子たちが騒ぐ。 「みんな、なにか夏川くんに質問なんかはあるかな~?」 「「「「「はーい!!」」」」」 鮎川先生の言葉に、たくさんの女の子が手を挙げる。