「千夏ちゃんと同じクラスだったらいいのにな~」 「私が迷惑だから、どうぞ他のクラスに」 「なんでよー!! 千夏ちゃんと一緒にいられないなら、わざわざイギリスから遥々ここへ帰ってきた意味なくなっちゃうよ」 「意味もすべてなくして、早く向こう帰っちゃいなよ。 昔からよく言うでしょ? “人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて死んじまえ”って」 「僕、誰の恋路も邪魔してないし」 「してるしてる。 僕の恋路の大きな粗大ゴミとして邪魔になってるよ」 「………由稀、やっぱあんた何気に性格悪いね」