仕方ないことなのかもしれないけど、同級生や先輩が混じっていたりするから少し厄介なのだ。 「あっ、ちーちゃん!!」 その群れの中心にいた人物。 必死にかき分けて、私が救い出すと涙ぐみながら抱きついてきた。 「ちょ………!もう由稀!!」 私はガバッとそれを剥がした。 痛い視線が私に刺さる。 「だ…って………、怖かったんだもん………」 「分かった分かった。 ほら由稀、早く帰るよ」 「あっ、ちーちゃん待って!!」