「ちょっと!! 容易くちーちゃんに触らないでよーっ!!」 由稀が頬を膨らませる。 そう言いながら、私の肩を抱いているリュークを無理やり剥がした。 「なんでダメなの? 千夏ちゃんは僕の将来の奥さんなんだけど」 「そんなの認めないーっ!!!!! だいたい、あの“泣き虫リューク”がなんで今さら帰ってきたの? ずっとイギリスにいればよかったのに…」 「そんなこと、なんであの“ヒヨコちゃん”に言われなきゃなんないの? 僕はただ、千夏ちゃんに会いに戻ってきただけなんだけど」