「ゔぅ゙~……… もうお腹いっぱい…」 「僕も………」 食べ終わった頃、お腹を抱えて顔を歪めていたのは私と由稀だった。 車で雨風に打たれながら辿り着いた、そのレストランは落ち着いた雰囲気の綺麗なお店だった。 少し小綺麗にしてきて正解だと思わせるようなそのレストランのオーナーシェフは、すごく優しい人だった。 それでいて太っ腹なようで、お食事券に関係なくご馳走してくれたのである。 「無計画にやたらと食べすぎるからだ」