現金…というのは、とんでもなくありがたいのだ。 「ねー、ちーちゃんいいでしょ? 慶人もこう言ってるし」 「でも、そんなの申し訳なくて………」 「千夏はそんなの気にせずに、行こ? 夜景は無理だけど、料理くらいなら楽しめるはずだし」 「…それもそうだね」 ──…こうして私は慶ちゃんと由稀に説得され、私たちはそのレストランへ食事に行くことになったのだった。 もちろん、稜ちゃんも一緒にね。