部活もある稜ちゃんや由稀にバイトをさせるわけにもいかない。 せめて、私だけでも働けば少しは楽になる………。 家には慶ちゃんや稜ちゃんもいるんだし、由稀だってもう子供じゃない。 家のことはなんとかなると思って、慶ちゃんにバイトの許可をもらおうとお願いしたことがあった。 ………が。 即却下。 そんなところは過保護な慶ちゃんが、夜にバイトなんて許してくれなかった。 そんなこんなで、鮎川家は決して裕福だとは言えない状況。