「……私、先生のことは諦めないから」 最後に瑠璃に言われた言葉は、それだった。 殺気を纏った4人にすべてのことを洗いざらい白状させられた瑠璃は、私にそれだけを言い残して、その場から逃れるように出ていった。 そのときには私も既に泣き止んでいたけれど、頬の傷を思い出した4人が病院に行かなきゃ死んじゃうだなんだと騒ぎだし、そのまま病院へ直行。 当然、普通に生活していれば、こんな明らかに刃物での切り傷が頬にできるはずなどなくて。 お医者さんや看護婦さんも不審に思うのは、当たり前。