ソファーにうずくまる由稀。 そりゃ私だって休みなら嬉しいけど。 「今顧問から連絡が入った。 剣道部は勿論、学校自体も休校らしい」 「ほら~っ!! 絶対休みに決まってるもん」 わーわー騒ぐ由稀を見て、苦笑する稜ちゃん。 休みかぁ…。 思わぬ休日になっちゃった。 「あ、慶ちゃん、先生たちなんて?」 電話を済ませて、リビングに入ってきた慶ちゃんに訊いた。 「今日一日、生徒は自宅待機だって」 「そっか」