さも当然だという様子で、またしても得意気な瑠璃。 それが何だかおかしくて、小さく笑いながら私も応えた。 『そうだよね。 私も瑠璃のことなら、何でも知ってる』 『それも当たり前! だって、あたしたち親友でしょ』 ……あの時は、一緒に幸せそうな顔して笑ってた。 いや、数時間前までそうだった。 なのに…、どうしてこんな……? 「じゃあ、あたしのことなら何でも知ってる千夏ちゃんに質問です。 さて、あたしの好きな人はだぁれ?」 おどけた口調で、挑発的な眼差しをこちらに向けている。