『その服、気に入ったの?』 『この服、千夏が好きそう!』 『え?』 満面の笑みで、瑠璃は得意気に私にその服を見せた。 柄もデザインも私のど真ん中でタイプのその服を、私は一目で気に入った。 早速レジに持っていってお会計を済ませながら、瑠璃に訊いた。 『それにしても、よく分かったね。 この服、私が気に入るって』 『当たり前じゃん。 あたし、千夏のことなら何でも知ってるんだから。 だって、中学からの付き合いだよ?』