「きっともうすぐ王子様たちが愛しいお姫様を助けに、ここにきてくれるはず。 王子様たちが助けにきてくれるまで、囚われた麗しの姫は為す術もないままね」 …おどけたような物言いが、余計に気に障る。 きっと王子様たちとは、慶ちゃんたちのことだろう。 「このこと、みんなに知らせたの…?」 「当たり前でしょ。 血相変えて、必死になってたわ」 だんだんと瑠璃の口調も厳しいものになってきたように思える。 いつ、慶ちゃんたちはきてくれるのだろうか……。