「……うわぁ!?」 気づいたときには、もう慶ちゃんとリュークに抱きつかれていた。 …なんで、みんなこうもいらないことをやらかしてくれるのか……。 「わぁーっ!!もうっ! ちーちゃんは僕のなんだから、慶人もリュークもあっち行って!」 今度は由稀が抱きついてくる。 私にすがるように抱きついて、自分より背の高い慶ちゃんや稜ちゃんやリュークを睨んでいる…… つもりなんだろうけど、どう見ても可愛く上目遣いで瞳を潤ませて何かを懇願している表情にしか見えない。