「そう……なんですかねぇ………」 頭にほんわかと笑う慶ちゃんの顔が思い浮かんだ。 いつも常に笑ってて訳の分からないことを言っていたりするから、そんな兄らしいことを思っていると言われてもイマイチイメージが湧かない。 「だからこそ、海野さんみたいな子がいてくれて安心できるのよ。 千夏ちゃんにも親友と呼べる存在がいるんだ、ってね」 慶ちゃんとさくら先生は歳が近い。 確か、さくら先生が慶ちゃんに2つ上だったはずだ。