「……瑠璃、ほんとごめんね。 瑠璃には瑠璃の仕事があるのに……」 「海野さん、ごめんなさいね。 本来は先生が担当の仕事なのに、着替えの手伝いまで任せちゃって」 「いえいえ。 あたしも楽しかったですし。 千夏、ちゃんと見てるからね。 頑張りなよ」 「……うん、ありがと。 瑠璃も仕事、頑張ってね」 「じゃあ」と瑠璃は教室を出ていった。 廊下から瑠璃のものであろう、軽快に走る足音が聞こえた。 「……海野さん、いい子よね」