しばらく大泣きしたまま瑠璃に抱きついていると、ガラッとドアの開く音がした。 「千夏ちゃん、ちゃんと着……… って、何してんのよ、あんたたち」 「さ、さくら先生……」 ……さすがに先生の前で抱き合ったままは恥ずかしい。 私はおずおず瑠璃から離れた。 「…で、なんで可愛い花嫁さんは大泣きしてるの? もしかして、マリッジブルー?」 「せ、先生からかわないでくださいよっ! ただ、不安で……」