…できれば、これを削ってもらいたかった。 「…ありがとね、瑠璃」 「ん?…どうしたの?急に」 「いや……」 …うまく言えないんだけど。 瑠璃には、日頃から感謝してる。 ずっと、兄弟や幼なじみのせいで周りから好かれない私の親友でいてくれた。 私が心無い言葉を浴びせられた時は、いつも迷わず庇ってくれた。 何があっても、ずっと私のそばにいてくれた───…。 今回の学祭で、それを改めて痛感した。 だから、あえて言葉にしたくなったんだ。