普段は使われない学習室。
不自然に置かれた大きな姿見に映る自分の姿───…。
「や、やっぱ…無理かも……」
「今さら何言ってんの!
弱気になってちゃダメ!!
千夏らしくもない」
「でも~……」
───…純白のウエディングドレスは、小さい頃からの憧れだった。
花嫁さんみたいな綺麗なドレス着てみたいなぁ、って。
ただ単純に、ただ純粋に、そう思ってた。
「いざ、こうなると………」
「すごく似合ってるよ?
本物の花嫁さんみたい」
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