「稜介ひどいよ……っ!」 ドア越しのこもった声が、由稀の部屋の向かいにある稜ちゃんの部屋から聞こえた。 …稜ちゃんの部屋にいるのか。 振り返った慶ちゃんが、勢いよく稜ちゃんの部屋のドアを開けた。 「由稀…に、稜ちゃんとリューク……?」 3人が稜ちゃんの部屋に集まっていたこと自体にも驚きつつ、それぞれの行動が謎だらけ。 目を潤ませながら、稜ちゃんに必死に何かを抗議する由稀。 同じように稜ちゃんを責めつつ、そんな由稀を宥めようと必死なリューク。