───…昔、近所の犬に怯える私の手を優しく引いてくれた慶ちゃん。 小学校低学年の頃、私が男子にいじめられていたら助けにきてくれた稜ちゃん。 雨の日に雷から私を守ると小さな体で張り切って、勢い余って道路でこけて大泣きした由稀。 風貌のことでからかう男子から私がかばったら、泣きついてきたリューク。 いろいろと思い出が蘇る。 いろんな思いが渦巻く中で、私の脳裏に浮かんだのは幼き日の思い出。 ───…きっと、褪せることはなかろう大切な思い出だった。