…いつのまに、こんなに頼もしくなったのだろう。 いつもヘラヘラ笑っていた、頼りなさ気な慶ちゃんが。 どこか抜けていると、心配していた稜ちゃんが。 いつも私に甘えてばかりで姉離れできていなかった由稀が。 夏川李悠紅、なんて名前に迫力負けしてた泣き虫リュークが。 こんなにも頼もしくなっていただなんて、思いもしなかった。 ───結局、私だけなんだろう。 昔から何も変わっていないのは。 分かりやすく言えば、進歩がないのはきっと私だけだということ。