ただ、私と兄弟たちを比べれば……… …それだけの話なのだけれど。 「…今日は帰ろう。 とりあえず、話はそれから」 沈黙を破ったのは慶ちゃんだった。 それに私が頷き、稜ちゃんや由稀も頷いて歩き出した。 リュークはこの状況で他人の自分がいていいのか気にしてるのでは、とチラッと見てみたものの。 何故か自分のことのように、真剣に考え込んでくれている。 ───…まだ立ち止まっているのは、私だけ。 立ち止まって、前に見えるのは4人の背中。