「…千夏に何か用か」 稜ちゃんが私の前に立って、目の前の京束くんを鋭く睨む。 そんな稜ちゃんを前にしても、当の京束くんは怯む素振りも見せない。 「あらら、これはこれは王子が4人ともお揃いで。 うちの学年の王子の座、狙ってたんだけどあっさり夏川くんにとられちゃったな~」 「先生も夏川くんの方が君より王子にまだ相応しいかなって思うよ」 「うん、僕も京束先輩よりリュークの方がまだマシかなって思う」 ……言いたい放題だよ、この人たち。