またじゃれている由稀とリュークを見て苦笑しながら、手を振って見送ってくれた。 「……海野さん、優しいな」 後ろでじゃれる由稀とリュークを放置して、前に行けば稜ちゃんと並んで歩く。 ふと呟いたその言葉に、稜ちゃんがそんなこと言うなんて珍しいなと思いつつ笑顔で頷いた。 「教室でも千夏と海野さん、ずっと一緒にいるよね」 「…誰かさんたちのせいで、まともな友達が瑠璃しかいないのー」 そんな他愛もない話をしながら。