気にすることないよ、なんて言ってくれる瑠璃にすりよる。 …やっぱり持つべきは親友だね。 「鮎川さーん」 「…はい?」 クラスの女の子に呼ばれて振り返る。 呼び方がバカにしたような感じだったから、やっぱりいい気はしない。 「鮎川先生たちがお呼びだよ~」 「………はーい」 …渋々廊下へ向かう。 廊下がちらっと見えて、そこに並んでいたのは朝見た顔… みんなに言わせれば、鮎川先生に稜介先輩、由稀くんに夏川くんの4人の王子が並んでいる。