後ろから京束くんの私を呼ぶ声が聞こえる。 ほんと京束くんには申し訳ないなぁ───…。 「京束くん、本当にごめんなさい!! 断った挙げ句にさっさと帰るだなんて失礼極まりないけど、いろいろと理由があるの。 本当に申し訳ないんだけど、先帰らせてもらうね」 ───…京束くん、本当にごめんなさい!! そうもう一度心の中で叫びながら、ぐいぐい押して稜ちゃんを着替えさせるため、部室に連れていった。 ───…その時、私は気づかなかった。 背後からの視線に───…。