さっきから由稀とリュークは、2人でぐちぐち慶ちゃんやらの悪口を言っている。 ──…なんだかんだで、この2人、実は相性バツグンなんじゃないか? と、最近はよく思う。 「待たせてごめんね~」 ガラッとドアが開いて、慶ちゃんが部屋に入ってきた。 由稀やリュークがご立腹とはつゆ知らず、にこにこにこにこしながらイスに座った。 「ね、ねぇ慶ちゃん!! ちょっと寒いから、クーラーの温度上げてくれない?」 「寒かった? ごめんね、風邪引いてない?」