彼氏はアイドル!?

有紀生が
いつものように、朝、紅茶を飲みにくる。

最近はこれが日課みたいになっている。

「はあ〜…目覚める。」

「オレンジペコーだよ〜美味しいでしょ☆」

「うん。美味しい。」

有紀生の
温かい笑顔に璃音はほっとした…

有紀生はもちろんかっこいいなって思う…

だけど胸をしめつけられるような苦しい気持ちにはならない。

一番、安心できる…
こんな人に恋をするのが一番なんじゃないか…


たまに思う…


「璃音さ…英太兄に告られた?」

「え!?」

「そんな驚かなくても…(笑)」

「あ…いや…」

「英太はいいやつだよ…。俺も尊敬してる…」

「うん…」

「いいと思うよ…。」

は黙ってうなづいた。



(これでいいんすよね…)

有紀生は
この紅茶で最後にしようと決めていた…


紅茶は
英太と見たあの夕日のように美しいオレンジ色だった…