彼氏はアイドル!?

(どういう事…?)

璃音は心配になり、トイレにむかった。

「俊さん!?」

入り口のドアをノックするが返事はない。


そっと
男子トイレに入ると、
中にある椅子に俊が座り込んでいた。

「俊さん!」

「…」

「大丈夫?」

「うう…」

ようやく顔をあげる。顔は真っ青だった。

「気持ちわるい…」

「お酒のめないって…?なんで無理して…」

「…だって…かっこわるいでしょ?
飲めないなんて…」

俊は今にも
吐きそうに肩を震わせる。

「璃音ちゃんも…飲める英太とかの方がかっこいいと思うでしょ…?」


『見栄をはったんでしょうね。あなたがいたから。』

昌が言っていた事を思い出す。


俊さん…