彼氏はアイドル!?

「有紀生さん!」

遠くで
誰かがよんでる。

あ〜あったかい…
ここはどこなんだ…


「有紀生さん!!」

肩をゆすられて、現実に引き戻された。



「今日、仕事ですよね。そろそろ起きてください。」
優しい声が
身体にスイッチをいれていく。

「あれ〜俺、寝ちゃったすか?」

「わたし、肩こっちゃいました!」

璃音が笑いながら言う。


「紅茶…飲みたい。」

「え?」

「ミルクたっぷりのアッサムがいいな〜…」

「あはは。わかりましたよ〜飲んだら仕事いってくださいね。(笑)」


璃音は
俺の手をとり、ベンチから立たせた。