彼氏はアイドル!?

「結局、そうなのね。」

振り返ると菜月が腕を組んで、立っていた…

「菜月さん…」

璃音が体を緊張させる。

なぜか思わず璃音を背中に隠して、菜月に向き返る。

「どうしてここに…」

「…ねぇ英太ぁ…?こんな女より私の方がずっと綺麗でしょう?」

英太の質問には答えず、近付いて、すーっと身体を撫で上げる。

「菜月さん?」


英太は自分の体を撫で回す菜月の手首を掴む。

菜月はそれを振り払い、携帯を握りしめた。