彼氏はアイドル!?

仕事のあと
ATSUさんの声掛けで、飲みに行くことになった。

更衣室で着替えてると、菜月が近付いてくる。

「英太とキスしたわ。いい?邪魔しないでね。絶対、手に入れるわ。」

「英太と…?」

「あえて今日は帰るわ…さっき、英太はあんたと会うのが気まづいから帰るって言っておいたわ。」

「何よ!それ!」

菜月は璃音の周りをゆっくり歩く。

「あなた英太の事ふったんですって?」

「…」

「私言ったのよ。『英太に手を出さないで』って、あんたに家を追い出されたって。」

「そんな!」

煙草に火をつけると、ソファに腰掛ける。

「ふったくせに調子いい女よね。あんた…」

「それは菜月さんが勝手に…」

「彼は信じるかしら?」


菜月は高らかに笑い声をあげると、更衣室をでていった。