て、そんな和んでいる場合じゃないんだ。


俺はわかめと戯れている由美の手首を掴んで


海から引っぱり出した。



「え、サンダル!」


由美が指さす先には小さなサンダルが並んでいた。



そんな事、関係ない。


俺はサンダルを無視して由美を引っ張った。