「――わかったみたいだね」


マッキーはお見通しって
感じでニコニコ笑ってる
けど、あたしはシャク
なんで何も言わなかった。


でも、マッキーも特に
答えを求める気はないみたいで、


「スイーツはやっぱ偉大だよね。

難しいことだって、
食べればそれだけで
教えてもらえる♪」


なんて、あたしに言うでも
なくつぶやいてる。


「あいつが言おうとしてた
ことはわかったけど――
でもあたし、あいつに謝る
気なんてないわよ」


だって、もうちょっと
言い方ってもんがあるじゃない?


爽介の言い方が感じ悪い
ことには、かわりないし。


「悪気がなかったことが
わかってもらえれば、
それでいいよ」


マッキーはあたしを責める
こともなく、笑顔で答えた。


「じゃあ、研修を進めようか。

いつかはアリィにも爽介の
スイーツを立派に運んで
もらえるよう、がんばら
ないとね!」


そうして、あたしの
トレーニング1日目が
始まった――。