そうして同じくらい何度も、
爽介からも、その言葉を聞いた。



――やっと、お互いの
ココロが重なったね。


ずっとずっと、大好きだったよ。


あたしを変えてくれた
爽介のことが。


あたしに、勇気ときっかけを
くれた爽介のことが。


今までもこれからも、大好き。


「亜莉紗……。
もう、オレから離れんなよ」


降ってきた声にまぶたを
開けると、爽介が上から、
愛おしそうな瞳であたしを
見てた。


「……離れないよ。

ずっと、一緒にいる」


一緒に行こ。

どこまでもどこまでも、
高いところへ。


爽介となら――どこまで
だって、行ける気がする。


「―――あぁ。ずっと一緒だ」


声と同時に、爽介の体が
降りてくる。


これ以上ない、熱い波が
体中に押し寄せてきて。


――あたしは、完全に
意識を手放した――…。





     ☆☆☆☆☆


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