頭痛を感じて顔をしかめた
あたしをなだめるように、
新条さんはやたら明るい
大声を出して言った。


「とにかく!

オープンまでにはみんなに
紹介したいから、さっそく
着替えてきてくれるかな?

蓮、一応ロッカールーム
まで案内して、簡単に説明
してやって。

んで、オレもホールに
いるから連れてきて」


「わかりました」


松木さんはさっきの
ショック顔はどこへやら、
笑顔で返事すると、


「じゃあ行こうか、アリィ」


ヘーゼンと言って、歩き出す。


返事する代わりに
コメカミをもみながら、
ついていくあたし。



――なんか、チョー
さいさき不安なんだけど!?



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