爽介はエラそーな口調で
言うと、ポイッと手の中の
雑誌をソファの上に放り投げた。


そのままスタスタ歩いて、
さっきまで座ってたあたしの
正面の椅子に座ると、


「さ、続きやんぞ。
とっとと目ぇ醒ませよ」


「もう醒めてるわよっ!!」


怒りがおさまらず、あたしの
声は超金切り声になってる。



ホントにホントに、なんてヤツ!!

マジでありえない!!
人の気もしらないで……!


「……ったく、ドキドキ
して損した……!」


「あ? なんか言ったか?」


「何も言ってないわよっ」


あたしは、イラ立ちまぎれに
テーブルを思いっきり
バンッと叩いた……。





     ☆☆☆☆☆


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