それに気づいたんで、あたしは、


「……じゃーね。オヤスミ」


そっけなくそう言うと、
そのまま踵を返して部屋を出た。


パパがなんで、わざわざ
こんなこと言ってきたのかは
わかんない。


でもあたしは、少しだけ
ドキドキしてる自分が
いるのに気づいてた。


やだな――。


あたしの中で、ナニカが
変わってきてる?



そんな、気がする……。





     ☆☆☆☆☆


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